スタッフまき・実習最終報告


今日は、12月中旬まで実習生として、とりきち横丁に
3ヶ月間在籍した、スタッフのまきの最終報告をお届けします。

***

3ヶ月におよぶとりきち横丁での実習も終わりを迎えてしまいました。

思い返せば、鳥といえば街中で見かけるスズメやハト、カラス、とりの「と」の字もわからなかった私ですが、毎朝とりきち鳥部隊にあいさつをし、愛くるしいしぐさに見とれ、美しい歌声に耳を傾けているうちに、虜になってしまいました!まだまだとりきちさんのように、細かい行動の違いで機嫌や体調を判断することはできませんが、それでも鳥を飼うということの喜びを日々実感しています。

以前、こちらのブログでも「中間報告」と題して少々書かせていただきましたが、今日は私の3ヶ月の実習の総括として、また少しスペースを拝借させていただきます。


ドイツ語には“Artgerecht“という言葉があります
意味は「その種に適した」です
この言葉は、動物に対して使われることも多く、
法律でも“Artgerecht“に動物を扱うことが定められています

鳥で言えば、かごの大きさや番いで飼わなければならない
というのがこれにあたります
ドイツではその精神が動物のエサにも表れているのではないでしょうか

多くの先進獣医療でペレットなどの効率的給餌が推奨される中で、
ドイツではあくまで元々の食性にこだわり、
鳥が鳥として生きる喜びをきちんと保証する

家族として、いっしょに生きる喜びをもらうかわりに、
私たち人間はできる限り、その動物の種としての性格を
理解し尊重する努力をする

こういったドイツの動物への倫理観というものを
とりきち横丁における業務を通して改めて実感しました

それはシードの種類ひとつをとってもわかると思います
鳥の種類に合わせ、配合を調整し、
楽しく食事をしてもらう
このことに重点を置いているのです

ペットとして飼われる動物にとって、
与えられるエサは日常を形作る要素として
とても大きなウェートとなります
「完璧だから!」という理由で
素材も何もわからない加工物ばかり食べていては、
何も感じない、何も楽しくない、
文字通り味気ない日々になってしまいます

でも、季節に合わせてさまざまなものに触れ、
味わうことができるだけで、
毎日、気持ちいい刺激が体を包んでくれます
この感覚は、種を超えて、共有できるものだと思います

とりきちでの業務と並行して、
ドイツの犬のフード事情も調べました
こちらもさまざまな種類のものが市販されています

ですが、最近のトレンドとなっているのが
„B.A.R.F“という考え方です
まさに「種に適した」給餌の方法で、
犬で言うなれば、「肉食回帰」というところです

オオカミを祖先に持つ犬は、
言わずもがな肉食です

しかし、犬のフードとして一般的な
いわゆる「ドッグフード」は
コストや見た目を重視するあまり、
犬の食性を無視したものも少なくありません

その場しのぎの満腹感だけを与え、
必要な栄養が欠けてしまっているのです

その結果、攻撃性が高まったり、ストレスを抱え易かったり、
心身共に悪影響を及ぼします

しかし、„B.A.R.F“での給餌では、
まず犬という生き物を理解することからはじまるので
無駄がまったくないのです
必要なものを必要なだけ与えます

„B.A.R.F“では、生肉を中心に、
必要な栄養素を野菜や穀物で補いながら、
飼い主自身が調理・準備し与えていきます
つまり、時間的・コスト的に相当な負担になります
それでも„B.A.R.F“をする飼い主は増えているのです

市販のフードのような、人工物ではなく、
自然の食材をなるべく手を加えない状態で与える

鳥にシードを与えるような、
そんな感覚に近いのではないでしょうか

その„B.A.R.F“をなるべく手軽に
負担の少ない形で取り入れるための
栄養補助食品はすでに相当出回っています

しかしこの„B.A.R.F“という考え方は
ドイツ発祥のモノではなく、
むしろ新しい「トレンド」なのです
犬の食性に関する“Artgerecht“は
まだまだこれから
鳥に遅れをとっている印象です

そして、とりきち横丁での実習を通して、
ドイツの動物観を遠い日本という国に向けて
お伝えしていくことの意義を再認識しました

とりきちさんをはじめとするスタッフのみなさんの
きめ細やかな気配りがあってこそ、
素晴らしい商品がドイツの空気と共に
お客さまももとへ届くのだと思います

これを、犬にも応用できないか、
日本の犬にも何か届けられないか、
実習最終章は仮想「いぬきち」設立のための準備でした

まずは、日本ドイツ双方の商品をリサーチ・比較して、
何が日本の犬に必要なのか、
モノだけでなくその背景となる思想を
伝えるためには何を発信すべきなのか、
まとめていきました
これにはなかなか頭を悩ませました

まず、様々な選択をしていく上での
核となる理念を決めました

「犬と人間が社会の中で自然に共生する」
そんなドイツのような犬と人の関係を
日本でも築いてほしい、
この思いを中心に据えることにしました

そのためには、
「犬が犬らしく健康でいきいきと暮らせること」
「犬と飼い主が信頼関係を築いていること」
が重要になってきます

「犬が犬らしく健康でいきいきと暮らせること」
これを実現、サポートするために、
„B.A.R.F“の考え方と合わせた
新しい健康管理メソッドをご提案したいです

犬の本能を理解し、
必要な栄養と欲求をきちんと満たす
なおかつ、飼い主に負担が少なく
きちんと続けていける
こんな給餌スタイルを
ドイツの„B.A.R.F“補助サプリなどと
合わせてお届けしていきます

「犬と飼い主が信頼関係を築いていること」
言い換えれば、飼い主が犬に対して
リーダーシップを発揮しているかということです

群れで生きる犬にとって、
絶対の信頼がおけるリーダーが必要です
これが不在となると、
犬は自らがリーダーとなって
群れを引っ張っていこうとします

つまり、なかなかいうことを聞かないと
嘆いている飼い主ほど、
犬に信頼されていないのです

裏を返せば、群れ(=家庭)での
序列をしっかりと理解させれば、
犬は従順な生き物なのです

飼い主がリーダーシップを発揮し、
共にいることで犬に安心感を与えるためには、
日々のトレーニングが重要です

無理なく、毎日トレーニングを
取り入れられるようなグッズを揃え、
適切な使用法とおすすめのトレーニング法と
合わせて提供していきたいです

ドイツの街中では、
いたるところに犬がいます
多くの公共の場は犬と同伴できます
広い公園をリードなしで散歩しています
犬同士だって、社交的にあいさつを交わします

こんなドイツでの日常が
日本の街中でもスタンダードになったなら、
きっともっと豊かな暮らしが待っていると思います

そんな素敵な未来のお手本に、
このサイトを訪れた方々になっていただきたい

物質的な準備だけでなく、
精神的な心構えもお手伝いしてまいります

犬を飼っている人も、これから飼いたい人も、
あまり犬が好きではない人も、
様々な人間が複雑に暮らす中で、
犬という生き物をきちんと尊重して
共に生きていける社会になりますように

「いぬきち」横丁は、
こんな企業をめざして考えてみました



この実習を経て、少しだけ鳥の生態について、そしてドイツと動物のかかわりあい方について学ぶことができたと思います。

ですが、まだまだ奥が深い動物の世界!これからもアンテナを広げ、様々な情報をキャッチしていきたいと思っています。

そしてとりきちさんはじめとりきち横丁のように、徐々にドイツのモノ・コトを発信・お届けしていきます!

もし機会があれば、みなさんにもドイツの犬事情を素敵な商品とともにお伝えできればと考えております(*´▽`*)

実習生としてはとりきちから離れますが、今後も「動物」という共通項を通して、とりきち横丁と横丁をご愛好のみなさまとつながって行けたらと考えております。

短い間でしたが、大変お世話になりました。貴重な経験をありがとうございました。

まき

***

とりきち横丁での、まきの実習が
あっという間に終わってしまいました。

毎週1回、まきとお昼を一緒にして、
犬業界のお話に耳を傾けてまいりました。

私からもドイツの鳥に関わる話をする機会もたくさんあり、
日頃、ベルリンでの仕事でかつて経験したことがない
新しい刺激を、まきから受けることができました。

同じ動物を愛する者同士、そして縁あって、こうして
ベルリンで生活し、何らかの形で、
日本とドイツの架け橋になれることを考えている。

そんな多くの共通点を持ちながら、実習期間の3ヶ月間、
率直に言って、まきとは楽しく過ごしてまいりました。

鳥業界を見ていては、そして鳥の事情だけ見ていては
理解できないことの多さも思い知りました。

ドイツをはじめ、オーストリア、スイスなど、
近隣のドイツ語圏の動物への考え方は、とても奥深く、
その人間との共生を目指した、動物哲学は、
もっと遠くから引いて見る必要があるのだと、
実習生まきは、気づかせてくれました。

今後は、鳥だけでなく、ドイツで活躍されている
犬や猫の専門家の方たちと何らかの連携もしつつ、
よりよい有益となる情報や商品を、日本に向けて
発信していきたいという欲も出てまいりました。

まきの実習が終わるのは大変残念ではありますが、
この先まきは、引き続き、とりきちが発起人の、
バードシッター組織「Birdsitters(バードシッターズ)」の
立ち上げスタッフとして関わってくれることになりました。

彼女の犬の世界での、今後のさらなる活躍を心から応援し、
協力し合える分野では、
これからも共に手を取り合っていきたいと思います。

まき、本当にお疲れ様でした!

とりきち
プロフィール

横丁スタッフ

Author:横丁スタッフ
ドイツ・ベルリンにある
『とりきち横丁』の
スタッフブログです。
新製品やドイツの鳥事情
横丁での出来事などを
お知らせしていきます♪

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