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ティアハイム・ベルリン訪問記④日本・ドイツ今後の課題

こんにちは。
元とりきち横丁スタッフのヒロです(・∀・)おひさしぶりです!

さて以前よりスタッフのヴァレリアさんと共に「ティアハイム訪問記」として進めてきたブログ連載ですが、第1回目は「ティアハイムとは一体どんなところなのか」というテーマに沿ってティアハイムの成り立ち、基本精神、位置付け、そして実際のティアハイムで行われているツアーなどをお伝えしました。

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鳥たちが収容されている建物の敷地にて

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建物の中には様々な種類の鳥さんたちが収容されています

第2,3回目はヴァレリアさんが、ティアハイム・ベルリンにいる鳥たちについて、そしてヨウムについて具体的にリサーチしてくれた記事を掲載しました。

最終回の今回は、「日本・ドイツ、動物保護の今後の課題」をテーマに書きたいと思います。

1回目の記事にも掲載した通り、ドイツにおける”ティアハイム”という動物保護施設は知らない人が居ないほど広く知れ渡っており、ほぼ一般市民たち、そして企業の寄付によって運営され、動物たちに対する”意識””思いやり”が人々の生活に根付いていることを気付かされます。

長い歴史の中で動物たちとの深い関わり合いを通じ、親から子へ、子から孫へ、”動物たちが幸せに暮らす権利”を尊重する精神が次世代に脈々と受け継がれているからこそ「家のない動物たちを受け入れ、そして新しい家族が見つかるまでの終生飼養を行う」ティアハイムの存在意義も変わらずに継承されているのだと思います。

子どもたちをティアハイムへ招待する取り組みも積極的に行われており、小さな頃から動物保護の意義や動物との関わり合いを伝承し、教育を受けさせる機会を与えています。会報にも数ページ特集が組まれています。

そして、横丁代表のとりきちが発起人となって立ち上げた「BIRDSITTERS」もまた、無料のバードシッター制度というティアハイムのサービスの一つに大きく感化され、横丁を利用するお客様の中にもそのような意識を根付かせることができないか?と日本で立ち上げた組織です。

BIRDSITTERS FBページhttps://www.facebook.com/BIRDSITTERS.PR/

ドイツでは無料で鳥たちの一時的な預け、預かりが愛鳥家たちの中での”助け合いの精神”から成り立つことをティアハイムが証明しており、それは何より、一般市民たちにも動物たちに対する”意識”や”思いやり”があるからこそ他ありません。

日本における動物たちとの関わり合いをドイツと比較すると、やはり最大の課題となるのは「動物との正しい関わり合いを学べる教育の普及」が急務であると言えると思います。

日本においても、飼い鳥の教育啓発活動や保護活動を行っているNPO法人が存在する事をとりきちよりうかがいました。

多頭飼いによる飼育崩壊などで行き場のない鳥たちを保護、里親を募集し新しい飼い主を探す仕組みを整理、そして愛鳥家の方たちに正しい鳥の飼い方を教育する活動を行っている事をホームページでの活動内容にて公開しています。

ドイツのティアハイムのように寄付で成り立っているわけではなく、あくまで自治体から認定を受けたNPO法人ではあるものの、「教育」という点においては確実に人々の意識を変えさせる、もしくは、鳥との関わり合いについて正しい知識を定着させるという、鳥たちと暮らす一般の人々にとって重要な役割を担ってくれる存在に思えました。

日本では、犬や猫や魚類などの動物より鳥たちと暮らしている割合は低くなりますが、日本でのBIRDSITTERSやこのようなNPO法人の取り組みは今後鳥だけでなく、犬や猫やウサギといった他の動物たちに対しても一般的な活動の一つとして普及して欲しいと心から思います。

既に行っている団体や地域もあるかもしれません、ただ、まだまだ広く人々の間に一般常識として定着していない今の状況では教育の場が足りないと言わざるを得ません。

生まれた時から当たり前のように、動物との関わり合い、動物に対する思いやりや精神をイチから正しく教えるためには、今の動物を取り巻く状況を一変させる必要が有り、とてつもない労力を要することは想像するに難くありません。しかし、動物に対する意識の改革を少しずつでも普及させ、その輪を大きくしていく必要があると思うのです。

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”犬猫だけじゃなく鳥たちの事ももっと知ってね!”と言っております... た、多分(笑)

また、ここでひとつ皆さんにお伝えしたいことは、世界でも動物愛護大国であるドイツのティアハイムであっても、課題や問題が無いわけではありません。

1回目ブログにも掲載しましたが、ティアハイム・ベルリンでは毎日の運営にかかる費用は、毎日のエサ代、身の回りの備品、そして病気や怪我をしている動物たちの医療費などなど、実に1万ユーロ以上!にものぼります(日本円で123万円以上

巨額の費用がかかる状況でありながら、行政に頼ること無く莫大な寄付金でティアハイム・ベルリンは運営されていますが、ドイツ国内のティアハイムの中には資金繰りに苦しみ、閉鎖されるティアハイムも残念ながらあるそうです… 

小さな町などのティアハイムは人口や企業数によって資金不足に陥る事も然ることながら、ボランティアの人手不足もあるのでしょうね...(;_;)

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季刊誌BERLINER tierfreundにもこのような寄付を募るページがあります。
Helfen Sie Berlins Tieren in Not!困っているベルリンの動物たちを助けましょう!の言葉が。読者が寄付できるよう、振込用紙も付いています


また、生活苦から動物を手放さざるを得ないという人たちも後を絶たず、結果ティアハイムに来る動物たちが増加し、飼育期間も長期化してしまうために、1匹、1頭に対して十分な飼育スペースが確保できないティアハイムもあります。
その結果、スペースが無く止むを得ず近くのティアハイムでは受け入れが出来ない場合もあるとのことです。その際は違う町のティアハイムに空きが無いか確認しなければならず新しい家を見つけるまでに時間を要してしまうのです。

そして冒頭でも述べた「終生飼養」を目的としているティアハイムではありますが、治る見込みのない重い病気や怪我を抱えた動物や、飼育することが困難とされる危険な動物に対しては獣医師の診断と厳しい判断基準の元、安楽死させているという事実もあります。その数は正式に公表されていないため、こういった部分において、必ずしもティアハイムにおいて「殺処分ゼロ」であると言えるのか否かは難しいところです... 

そして、今回ティアハイムを訪れて強く感じたのが、ティアハイムという施設は、あくまで家をなくしてしまった動物たちにあるべき「仮のお家」🏠であって欲しいと強く思いました。

”唯一の希望”としての受け皿を持ちつつ、新しい家族と本当の「安心できるお家🏠」を持ってもらいたいと感じずには居られませんでした。

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多様な種類の動物たちが新しいお家を待っています。性格やいつ収容されたのかなど必要な情報が記載されていますので、気になったらすぐにティアハイムに問い合わせや直接訪問します

ドイツのティアハイムでも抱えていた様々な問題があったとしても、一つだけ言える事は、どこの国に暮らしていようがわたしたち人間たちが「正しい教育を受け、正しい知識を持ち、動物たちと共存していくこと」をまず第一に考えなくてはならないのでは無いのでしょうか。

まずは安易に動物をブランド物のようにみなさず、共に暮らすためにどういう準備が必要となるのか、どのような生活環境が必要となるのか、暮らし始めたらどのような問題が起こり得るか、不在にする時はどうするか、病気になる前に保険はどうするか... 考えるべきこと、知識を持っていなければならないことが沢山あります。

そのためには正しい教育と正しい知識を普及させる活動をもっと日本で行い広めるべきであり、誰もがそのような機会にもっと積極的に参加する意識を持てる社会になって欲しいと心から思うのです。

ドイツにおけるティアハイムの運営方法、国の方針、制度が全て正しいとは限りません。しかし、素晴らしいと感じられるドイツでの取り組みは積極的に日本に取り入れても良いのではないかと思うのです。

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ティアハイム鳥舎に飾られていたカレンダーです

その上で、BIRDSITTERSのような鳥たちと愛鳥家さんたちの助けとなる組織が日本に根付いてくれたら、愛鳥家さんたち同士の情報交換も出来るようになり、犬猫だけでなく鳥という小動物まで幅広い種類の動物たちが安心して幸せに暮らせる国であると、自分たち自身が感じられるようになるのではないでしょうか。(*^^*)

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ティアハイムの敷地内で目にする猫の足跡...※寄付してくれた方の名前が入っています

今回のティアハイムの連載記事を持ちまして、わたくし、ヒロはとりきち横丁スタッフブログからは離れますが、皆様には今後も変わらず横丁スタッフのブログを楽しみにしていただけたら幸いです♪♪

今までブログを読んでくださり、ありがとうございましたm(_ _)m
読んでくださっている皆さんが鳥たち、動物たちと末永く幸せに暮らせる世の中になりますように、わたしも願っています!

ヒロ(・∀・)☆

Tierheim Berlin ティアハイムベルリンHP
http://www.tierschutz-berlin.de/tierheim.html

Tierschutzbund ドイツ動物保護連盟HP
https://www.tierschutzbund.de
プロフィール

横丁スタッフ

Author:横丁スタッフ
ドイツ・ベルリンにある
『とりきち横丁』の
スタッフブログです。
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